またしばらく観ない時期が必ず来ますから・・。
とゆうわけで、今回も黒澤明作品、「乱」です。
今作品は、私が観る中で初めてのカラー映画です。
舞台は、またまた戦国時代。架空の大名一文字家の跡目相続にからむ、骨肉の争いと、それに乗じて攻め込もうとする隣国のお話です。
シェイクスピアのリア王を戦国時代にして、毛利元就の三本の矢のエピソードを盛り込んだお話と言ったほうがわかりやすいでしょうか?
今回は、さすがに世界の黒澤が確立された後の作品らしく、スケールがめちゃくちゃでかい!セットも本物の城を燃やしてそうに見えるし、(おそらくCGではないと思う)、合戦シーンの人馬が駆けめくる場面は、エキストラ何人つかってるんやろ^^;とこちらが心配するくらいでした。
それよりも、やっぱり素晴らしいのはストーリーです。
元のリア王が面白いからでしょうが、人間の裏や醜いところ、怨恨や復讐などの連発。
まさに血で血を洗う争いってやつです。
ラストシーンは、人間の儚さを的確に表しており、やっぱり色んなことを考えさせられる作品でした。