2008年10月03日

催眠 完全版

松岡圭祐さんの「催眠 完全版」です

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この本は、中学時代の友人に薦められ、読んだ本です。

「催眠」といっても、インチキ催眠術(作中にインチキ催眠術師は登場しますが・・)とか、ホラー、オカルト系の本ではなく、主人公は臨床心理士で、心理学や科学的根拠に基づき、リアリティのある作品です。

内容を書くと、読まれる人ががっかりするといけないので、控えますが、
読み終えた感想は・・




やられた!!なんじゃこのどんでん返し!!

まさかそうなるとは!!

完全に想像を超えてました・・・

この展開は思いつかんわ・・

めちゃめちゃ面白かったです!!!
posted by マイスターの親方 at 23:36| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月29日

きょうのできごと

またまた柴崎友香さんの「きょうのできごと」読んでみました。

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この作品は、芥川賞候補にもなり、映画化された作品の原作です。

舞台は、大阪と京都。とある若者7人の、引っ越し祝いの飲み会を中心におこる出来事を書いた作品です。

7人の中の5人がそれぞれ主人公で、各章で、それぞれ目線で描かれています。

特に大事件や、波乱な展開があるわけでもないのですが、なんかまったりした読みやすい作品でした。

そんなことあったよなー的な作品で、誰もが一度は経験してそうなお話でした。

柴崎さんの作品は、大阪などが舞台になることが多いのですが、こってこての大阪(お笑いや、ヤクザ、チンピラ等)ではなく、ごくごく普通の関西の若者、関西の風景が書かれていて、親しみやすかったです。

まったりできる作品のイチオシですよ。
posted by マイスターの親方 at 18:15| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月07日

ショートカット

しばらく本を読んでいなかったのですが、先日やっと読めたので、書いてみます。


今回読んだのは、柴崎友香さんの「ショートカット」です。
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これは、4つのお話の短編集で、それぞれのお話に互換性は無いのですが、すべてに共通のテーマがあるように思いました。
それは、「場所」「空間」「距離」です。

です。っと言い切りましたが。作者に聞いたわけでもないので真意はわかりませんが・・。

それと、それが柴崎ワールドの特徴なのかもしれないですが、完全に「了」という終わり方でなく、どちらかとゆうと長編のプロローグ?と思わせる終わり方で、主人公の今後の展開は、読者の想像にお任せします的な終わり方でした。

全体的に言える事ですが、読んでる最中も、読み終わった後も、時間がゆっくり流れている雰囲気にさせられました。

はっきりとした展開や、スピーディな展開のお話が好きな人には不向きかもしれませんが、秋の読書にはいいんじゃないでしょうか?
(小説の中の季節は夏でしたが・・)

次回は、柴崎友香さんの「きょうのできごと」を読んでみたいと思います。
これは芥川賞候補にもなり、映画化までされた原作本です。

この本の著者、実は私の小学校、中学校時代の同級生で、私個人的にはすごく応援してるので、さらなる飛躍、活躍を期待したいと思います。

posted by マイスターの親方 at 22:11| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月26日

沈まぬ太陽

最近読んだ本について、しばらく書いていなかったので今日は久しぶりに書いてみたいと思います。

「沈まぬ太陽」 山崎豊子著

「白い巨塔」とか「華麗なる一族」とかの著者で有名な方です。

内容は、日本の航空会社(明らかにJALとわかる)の社内の不条理や、腐敗、政治家との癒着、ジャンボ機墜落に対する安全と倫理を主人公を介してさらけ出した作品です。

主人公が、会社及び経営陣の意向と違う行動を取った事による、流刑とも取れるような僻地への配属の繰り返しの報復人事に始まり、同志と思っていた同期ライバルの裏切り。
経営陣の、安全性向上よりも利益追求主義。天下り役人の事なかれ主義や裏金、リベート、横領・・・・。
その中で主人公が、どう自分の位置を確立していくか。
とゆうのが、おおまかなあらすじです。


「アフリカ編」「御巣鷹山編」「会長室編」と3部に分かれていて、特に「御巣鷹山編」のジャンボ機墜落の場面では、つい涙が・・・・。

登場する社名や、政治家などの登場人物は仮名を使っていますが、少し考えれば実在のものばかりで、特にジャンボ機墜落の犠牲者の方、遺族の方に至っては全て実名です。

もし、小説の内容がすべて事実であれば、時代が変わったとはいえ、怖くて飛行機には乗りたくなくなります。

ただ、主人公=善、ライバル及び経営陣=悪の構図がはっきりしすぎてて、ん?と思うところもあります。
実際はそう簡単に割り切れる問題ではないのでしょうが、小説としては、なかなか読み応えのある面白い作品でした。
posted by マイスターの親方 at 18:29| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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